今話題の大豆ミート。名前は聞いたことあるけど、よくわかんない食べ物ですよね。
大豆ミートとは🤔?
何がいいの🤔?どんな人向け🤔?利点は🤔?
なんとなく「意識高い系の人が食べる食べ物」な感じがしますよね。
環境問題や動物福祉問題などの「世界このままじゃあかん!!」的な意見から注目されてきています。
新しい食べ物なイメージではあるものの、わりと昔からありました。
今回はそんな意識高い系ナゾの食べ物「大豆ミート」をどんなものなのか紹介していきます。
大豆ミートとは
代替肉の一種です。原材料は主に大豆。大豆から油を抜き加工して生産されています。
一言でいえば「大豆が原材料で、肉の代わりになり得る食べ物」
別名「大豆肉」「フェイクミート」「ソイミート」「プラントベースミート」「オルタナティブミート」。
商品によっては、大豆以外に麦やデンプンなどが入っている場合も。
国内でも大豆ミートを生産している会社はいくつもあります。
しかしながら「大豆ミートを主力とした大きな企業」はまだなく、豆製品のメーカーやレトルト食品を扱うメーカーもしくは乾物のメーカーが商品ラインナップの一部として持っている程度。
また国内に流通している大豆の多くが海外産であることも知っておく必要があります。
もちろん国内産もありますが、その場合は国内産であることをアピールポイントにしていることも多いです。
特に国内産の文字がない場合は、海外産の大豆という認識でいいでしょう。
種類
基本形状は、「ミンチ」・「フィレ」・「ブロック」の3種類
販売タイプは「乾燥」・「レトルト」の2パターン
プラスで大豆ミートを使用したお惣菜があります。
メーカーによって形状の呼び方が違うことがある。
形状にそれぞれ名前がついており、大まかには以下のようにまとめられます。
形状 | 見た目 |
---|---|
ミンチ | 細かい小粒のもの |
フィレ | 薄くて平たいもの |
ブロック | ゴロっとした塊 |
大豆ミートと一口に言っても販売タイプがいくつかあり、商品の多さ(バリエーション)に差があります。
メーカー取り扱っている商品のほとんどは「乾燥タイプ」。
レトルトタイプは取り扱いメーカーも販売されている商品のバリエーションも少ないです。
各形状を1つずつ解説します。
ミンチ・フィレ・ブロックの3種類どれにもあてはまらない「特殊な形状」も存在します。
特殊な形状 |
---|
手羽先タイプ・ウィング・とんかつタイプ |
香り
大豆ミートは大豆製品の為「大豆臭」がある。
これは、いい意味での特徴ではなく大豆ミートにおける「ネックポイント」。
この「大豆臭」は大豆ミートを「まずい」と感じる原因になります。
香りの強さは、商品によってマチマチです。
販売タイプでいうと、特に「乾燥タイプ」に強く現れます。
大豆臭の解決方法は🤔??
- 適切に洗う
- 良い素材によって作られた大豆ミートを選ぶ
- 調理法を工夫する
- 味付けを工夫する
安い商品は大豆臭が強く、湯戻し時に洗ってもやや残る感じがあります。
一方高い商品(素材や製法にこだわりのある商品)は軽くて落ちやすい印象です。
味覚や嗅覚や好みなど感じ方の問題になってはきますが、美味しく食べたいのは皆同じ。
美味しく食べるには、
下準備の「湯戻しと洗い」を丁寧にすることが大切。
丁寧て具体的にはどんなん??🤔
ミスしない美味しい戻し方を詳しく書いた記事もあります。ご参考に。
特性
水分を帯びて量が増える
乾燥タイプは湯戻しが必要です。この工程により乾物のように水分を帯び体積・重量が増えます。
何倍に増える?🤔
重量は、2~4倍になる。
体積は、1.5倍~2倍程度に膨む。
ただし、増え方は形状やその商品によるため明確に何倍ということができません。
実際に購入、開封、湯戻し、料理、実食をした記事もあります。乾燥状態からの重さや大きさの変化を詳しく記録しています。ご参考に
また乾物あるあるですが、戻しすぎてしまうことがしばしばあります。
戻しすぎた時の立ち回り方をまとめた記事もあります。ご参考に。
カロリー
大豆ミートは「粒状大豆たんぱく」という名称で栄養を確認することができます。
下の表は乾燥状態の粒状大豆たんぱくの数値です。
この数値が一般的な大豆ミートの「乾燥状態での」数値となります。
乾燥大豆ミートを選ぶ際、この数値を基準に含まれている栄養成分が多いのか少ないのかの判断に使いましょう。
しかし、この数値は「乾燥状態の数値」のため、湯戻しに実際に食べる際のことを考えるとそのまま使えません。
湯戻しにより量・重さがともに増加する。
湯戻し後の栄養成分の数値を割り出さなくては計算できない。
とはいえ、方法は簡単。
割り出す方法としては「数値を3で割る」
乾燥状態から水分を帯びることで重量は2~4倍になります。多くの商品は焼く3倍になります。
3倍(100g→300g)になる想定で戻し済みの値もだします。
上の数値は事実上の「300gの数値」と考え、
100gあたりの数値を出すために「3で割る」方法をとりました。
出した数値は以下の通りです。
他の食材と大豆ミートの栄養価を比較する時は今回出した数値で比較しましょう。
工場での作り方(製造方法)
大豆ミートは「植物性たん白」によってできています。
これは大豆から油を抜いてできるものであり、この工程なくしては製造できません。
この「大豆から油をぬく方法」には2種類あり、これにより商品の品質が大きく分かれます。
圧搾抽出法(圧搾法)
古くからある製造方法。
文字の通り「圧」をかけ「搾る」方法。
古典的と思いがちですが、
この方法の商品が安全性的には良いと言われています。
これは大豆ミートだけでなく、ゴマ油やオリーブオイルなどの「食用油」にも言えることです。
食品においてシンプルさは安心に直結します。
メーカーによっては、製造方法をアピールしていることがあります。圧搾の文字を見たら安心な製法なんだと思っていいでしょう。
添加物を使用しない製法のため、無添加の大豆ミートの商品がこの製法であるケースがあります。
溶剤抽出法
有機溶剤を使って、油をぬく方法。戦時中に日本で開発されたと言われています。
石油系の溶剤である「ノルマルヘキサン」という食品添加物を使う方法です。
効率よく大豆から油を搾ることができ、これにより安く製造することが可能。
商品を見ただけでは記載されていないこともあります。
価格が安い商品の場合、ヘキサンを使った溶剤抽出法により効率的に製造されている可能性があります。
とはいえ、食品衛生法でちゃんと認められている食品添加物です。食べて問題ありません。
プライムテクスチャー製法
不二製油が特許を持っている製法。
「大豆のおいしさ」を活かしつつ、これまでは困難であった「肉の様な繊維感や噛み応え」と、「くちどけ」を両立しています。
引用:不二製油株式会社公式サイト
乾燥タイプと冷凍タイプの製法として使用されています。
お肉らしさの再現が強化されており、食べやすく美味しい食材として使える大豆ミートを作れる製法です。
利点は?なにがいいの?
廃棄率 | コレステロール | 食物繊維総量 | カリウム | |
---|---|---|---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 0% | 0mg | 17.8g | 2400mg |
常温保存可能
大豆ミートの強みはやはり「常温保存が可能」なこと。
もちろん乾燥・レトルト・冷凍と販売タイプがいくつかある中の「乾燥タイプ」に限りますが、販売タイプの中で一番バリエーションが多く手に入れやすいのが「乾燥タイプ」
購入した日に食べることもまとめて買い計画性をもって消費していくことも、運用方法を考えるうえで保存のしやすさがなくてはできません。生鮮食品にはない強みと言えます。
廃棄率0%
廃棄率 | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 0% |
様々な食材がありますが大抵の食べ物は捨てるところがあります。生ゴミが出ます。
ですが大豆ミートは捨てることろなく全てを食べることができます。
捨てるところがないとなると無駄なく調理の使うことができボリュームを出すことができますね。
食べ物を無駄にしなくて素晴らしいもありますが、単純に考えて経済的。
ノンコレステロール
コレステロール | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 0mg |
大豆ミートは「豆」が原料の為コレステロールを含みません。
おそらく大豆ミートは健康にいいという漠然としたイメージはこれから来ていると考えられます。
適度に必要なものではあるものの、気を付ける必要がある方が多い世の中になりました。
美味しいものや動物性のものではコレステロールがは含まれていることがほぼほぼ。
メニューは変えず、食材を大豆ミートに変えるなどがオススメです。
食物繊維が接種できる
食物繊維総量 | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 17.8g |
鶏むね | 0g |
鶏もも | 0g |
鶏ささみ | 0g |
肉になくて、大豆ミートにはあるもの。それが「食物繊維」
大豆ミートを口にしている方は、食への関心や意識が他の方より高いと思いますので、食物繊維が不足しがちには陥りづらいとは思いますが。。。
食物繊維をとらないことで起きる弊害はなかなか大きく、普段の食事のバランスの重要性を痛感します。
【環境の為、地球の為に大豆ミート!】と主張する方をしばしば目にしますが、【自分の為に大豆ミートを口にする】で十分な理由になっているように感じます。
血圧を下げる効果あり
カリウムには血圧を下げる働きがある。大豆ミートには多く入ってる。
以下は、よく大豆ミートと比較される鶏肉と100gあたりの含有量を比較したものです。
部位 | カリウムの含有量 |
---|---|
むね | 370㎎ |
もも | 320㎎ |
ささみ | 410㎎ |
(乾燥状態) | カリウムの含有量 |
---|---|
粒状大豆たんぱく | 2400㎎ |
(戻し済み) | カリウムの含有量 |
---|---|
大豆ミート | 800㎎ |
鶏肉にも含んでいますが、血圧を改善したいのであれば鶏肉を大豆ミートに変える選択もありですね。
カリウムが豊富というのも「大豆ミートは健康にいい」というイメージのもとになっていると考えられます。
料理はそのままでメインの食材をお肉から大豆ミートに変えることは、血圧を下げる有効な手段の一つであると言えます。
どんな人におすすめ?
コレステロール値を気にしている人
血圧を気にしている人
減量をしている人
食費を抑えたい人
おわりに
最近注目を集めている植物性の代替肉製品「大豆ミート」と紹介してきました。
大豆から作られ、タンパク質が豊富であり、他の食材にないポテンシャルを秘めた食材です。
植物性であるため、一見ヴィーガンや体に気をかけている人向けの食材かと思いきや違います。
環境問題ももちろん大切ですが、うまく生活に取り入れることで食費を安くすることにも役立ってくれます。
肉の代替品としてもですが、肉とも野菜とも違う別の食材として、ますます重要な役割を果たすことが予想されます。
大豆ミートは成長段階の食材です。これからも市場や新商品などの動向をおっていきます。
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