大豆ミートにはどんな添加物が入ってる？危険性は？回避する方法は？

大豆ミートには具体的に「どんな添加物」が入っている🤔？？

よく入っているのは数種類。

大豆ミートをはじめとする代替肉には、添加物が入っているイメージが強いですよね。

添加物は体に悪いと、なんとなく昔から聞いている感じがします。

実際に体に悪い「添加物」が存在するのも確か。

大豆ミートの添加物について、以下のことを解説していきます。

何が入っているのか
どのくらい入っているのか
実際に危険なのか
避ける方法はないのか

添加物とは
- 概要
- 危険性
よく使われてる添加物
添加物を「回避する」方法
おわりに

添加物とは

そもそも添加物で何？

マイナスイメージの強い「添加物」とは何なのか。定義をおさらいします。

概要

正式には「食品添加物」

食品添加物とは

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
出典：厚生労働省ホームページ

食品添加物＝「食品の加工・保存を目的に入れるもの」

添加物ゼロの食べ物は、痛むのが早い。

添加物の種類は大きく4種類に分けることができます。

それが以下の4つです。

添加物の種類

指定添加物
既存添加物
天然香料
一般飲食物添加物

4つの添加物をまとめた。

種類	説明	具体例
指定添加物	厚生労働大臣が使用してよいと定めた添加物	炭酸カルシウム・乳酸
既存添加物	長期間食べられてきたことから使用してよいとされる添加物	グルコサミン・タウリン
天然香料	動植物から得た天然の物質。使用量はごくわずか。	バニラ・ハッカ
一般飲食物添加物	一般的な飲食物としても口にされ、添加物としても使えるもの。	果汁・ココア

こうみたら、聞いたことや見たことがあるものも実は添加物であったことがわかります。

危険性

危険性はあるの🤔？？

これについても厚生労働省のページに記載があります。

厚生労働省では、食品添加物を実際にどの程度摂取しているか、調査しています。
　最近の調査結果では、実際の摂取量は、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」（ADI）を、大きく下回っています。
出典：厚生労働省ホームページ

「一日摂取許容量」とかいう専門用語。

「一日摂取許容量」とは

ヒトがある物質を毎日一生涯にわたって摂取しても健康に悪影響がないと判断される量
　出典：食品安全委員会

一日摂取許容量は、【「一生涯」「毎日」食べても平気な量】

「危険性について」まとめて要約すると。

添加物の危険性の要約

「人間が一生涯、毎日食べても、健康に悪い影響がない量」しか口にしていないから大丈夫。

安全じゃないとしても、到底その量を超えることがない。

一生涯ということなので、これから寿命がのびてきたら規制の対象に変化が出てきそうではありますが、すぐの話にはなりません。

「毎日」という表現付きだと、それなりに安心してもよいのではないでしょうか。

「量」の面では、安全と言える。

「もの」によっては危険なのでは🤔？？

規定内のものしか使用出来ないルールになっている。

国から使用許可が下りていないものは使えません。＝　使用されているのは許可されている

しかし添加するものの規制は変わるのも実際です。

また、海外の商品は販売されている国のルールのもの作られています。

添加物の懸念をもっているのであれば、日本のルールももと生産されている商品は信じていいのかなと思います。

よく使われてる添加物

とはいえ、代替肉にはどんな添加物が入っているのか。

実は自分でも確認することができます。

パッケージの原材料の後半にある「/」よりあとに載っているのが、いわゆる「添加物」。

よく使われている添加物をいくつか挙げていきます。

ｐＨ調整剤
加工デンプン
トレハロース
カゼインNa（乳化安定剤）

pH調整剤

「ペーハー、ピーエイチ、ピーエッチ」と読み、「水素イオン濃度」を意味する。

全て日本語にした「水素イオン濃度調整剤」と同じものです。

「pH調整剤」という添加物の名前ではなく、
種類の一つで、同じ役割を果たす添加物は30種類以上あります。

使用する際の目的が同じであれば、
「pH調整剤」が数種類使われていても、一括名の「pH調整剤」の表示が認められています。

代表例	クエン酸・乳酸・炭酸カリウム
効果	腐敗防止・変色防止・日持ちさせる効果
危険性	国際的に食品の専門会議「JECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門家会議）」にて「ｐH調整剤は食品添加物の安全性において危険性はない」といわれています。

「pH」て何🤔？？

「pH」とは「酸度」のこと。

酸度を調整する添加物。

説明

全ての食品には、その食品にあった「適切なpH（酸度）の領域」があります。

時間の経過により、これが適切ではなくなり、色が悪くなったり腐ったりします。

また「微生物の最適pH」も存在し、これにならないように調整しています。

これは「食品にとっての適切なｐH領域」だと微生物の増殖を防ぐことができるからです。

また、添加しすぎると商品の味に影響も出る為、事実上一度に大量使用はできない添加物です。

出来立てじゃなくても、おいしく安全に食べる為に添加されているもの。

様々の商品に使用されていますが、避ける必要はなさそうです。

加工デンプン

「加工でん粉」「加工澱粉」すべて同じもの。「でん粉誘導体」とも呼ばれる。

12種類あり、作る食べものによって使い分けられます。

簡略名で「加工デンプン」と表示されることが多いです。

EUでは12種類のうち2つ、幼児向けの食品への使用を禁止しているものがあります。

代表例	アセチル化アジピン酸架橋でん粉・リン酸架橋でん粉
効果	保水(保湿)効果を与え、軟らかくしっとりとした仕上がりになる
危険性	数種類あり、その中の１部がヨーロッパでは禁止されている。日本では商品に入っていることがあるため、気を付けるのが安全策かも。幼児には「加工デンプン」を念のため避けた方がいいかも。

ヨーロッパでNGな添加物もある。

EUで禁止してる加工デンプン

ヒドロキシプロピル化リン酸架橋でんぷん
ヒドロキシプロピルでんぷん

説明

小麦、米、とうもろこし等のでんぷんを加工した食品添加物です。

他のレトルト食品や冷凍食品、タレやドレッシング、揚げ物、練り食品、ケーキ、パン、麺類など幅広く使用されています。

代替肉の商品の中でも調理済みのお惣菜に使われているケースが多い添加物。

使用されている商品も多いので、確認しながら購入しましょう。

トレハロース

ADI（1日摂取許容量）を特定しない食品添加物。

しいたけ等にも含まれていて、食品添加物以外のところでも口にしているかもしれません。

既存添加物に分類されていて、表記は添加物の欄に「トレハロース」と載ります。

表記	トレハロース
効果	乾燥を防止・やわらかさを保つ
危険性	昔からある天然の糖の一種。安全性が高いとされている。

世界的にも「安全」と言われてる。

説明

天然の糖のため、添加物であるものの「人工甘味料」ではありません。

食品添加物として幅広く使用されており、
代替肉などのレトルト食品をはじめ、洋菓子・和菓子・パンなどに使用されています。

長く自然界にあったものの、商品などに実用化されたのはわりと最近。

「林原」という日本の会社が方法を見つけました。

一度に多く摂取すると、体質によってはお腹が緩くなってしまうことがありますが、体への影響はその程度。

カゼインNa（乳化安定剤）

カゼイン（乳たんぱく質）とナトリウムを合わせたもの。

ADI（1日摂取許容量）を特定しない食品添加物。

乳製品から抽出されたたんぱく質の一種であり、乳化剤として使用されることがあります。

指定添加物に分類されています。表記は添加物の欄に「カゼインNa」と載ります。

表記	カゼインNa
効果	脂肪を細かく分散させる・食感や風味・色調などが改善
危険性	牛乳由来の成分の為、安全性は高いといえます。

一日許容摂取量（ADI）も定められていませんが、他の面での注意も必要です。

説明

肉製品の加工食品の安定剤として使用されることがよくあり、代替肉にも使用されることがあります。

一日許容摂取量（ADI）も定められておらず、添加物の観点では安全だといえますが、
牛乳由来の成分ということで他の面での注意は必要です。

主にあげられる注意することは以下の通り。