オムニミートとは
香港のベンチャー企業グリーンマンデー(Green Monday)が、カナダの食品科学研究所とともに共同開発した代替肉。
豚肉の植物性代替食品として開発されました。以前は「オムニポーク」という名前でした。
商品の概要
概要をまとめました。パッケージの裏にも載っていましたので、写真も下に貼っときます。
値段・内容量
値段は、冷凍便の送料込みで2000円しないくらい。
内容量は、230g
原産国はタイ。
栄養成分(100gあたり)
熱量 | 74kcal |
たんぱく質 | 12.1g |
脂質 | 0.7g |
炭水化物 | 7.2g |
食塩相当量 | 0.79g |
大豆加工品, 酵母エキス, マルトデキストリン , ばれいしょ澱粉, 砂糖(きび砂糖), 食塩, 麦芽抽出物, えんどうたんぱく粉 , 米たんぱく粉, ブドウ糖, しいたけパウダー / 増粘剤(メチルセルロース ), 香料, 着色料(ビートレッド)
大豆
※本品製造工場では、小麦、卵、乳成分、落花生、えびを含む製品を製造しております
冷凍(-18℃以下)にて保存。
再冷凍は控える。
- 冷凍前の加熱の有無:していない
- 加熱調理の必要性 :加熱が必要
いずれかの方法にて解凍。
- 冷蔵庫に入れて解凍(8時間以上)
- 未開封のまま水にさらして解凍
※再冷凍は控える。
※解凍後は冷蔵保存の上、2日以内に使用。



特徴
湯戻しなどの必要がない『生タイプ』のプラントベースミート。
多くの人にやさしい特徴を兼ね備えています。
- ノンコレステロール
- 飽和脂肪酸フリー
- トランス脂肪酸フリー
- 低脂質
- 低脂肪
- MSG(グルタミン酸ナトリウム)無添加
- ホルモン剤不使用
- 抗生物質不使用
- 遺伝子組換え不使用
- 保存料無添加
- 五葷不使用


つなぎなどを使わなくてもまとまりやすいため、ハンバーグ状・ミートボール状などにも成形が可能です。焼・煮・蒸など、調理方法を選ばず、様々なお料理に使用が可能で、豚肉や鶏肉のミンチのようにさっぱりとしているのにジューシーな味わいがクセになります。
Alishan公式サイト
つなぎをなく作れるということは「グルテンフリーのハンバーグ」を作れるということです。
大豆ミートでハンバーグを作る際にグルテンフリーにするためにはパン粉を避ける等つなぎを工夫する必要がありますが、このオムニミートは不要な話。
大豆ミートとの違い
原材料に違いがあります。
アレルゲンは同じ「大豆」ですが、オムニミートは大豆以外のものにより作られています。
大豆
- 大豆
- えんどう豆
- 米
- しいたけ
大豆100%ではないので、大豆ぽさがとても少なく精肉と勘違いするほどのクオリティ。
実際の商品

商品の購入する前には、中の商品の色や質感を販売サイトで確認できませんでした。
なので、ギャップの感じようがなくフラットな気持ちで商品を見れました。
開封前
冷凍便にて届きました。


パッケージにチャック無し。使い切りタイプです。

242.5g
商品概要の「230g」というのは中身のみのため、少しだけ重いですね。
中身
上の方をハサミで切りました。


見た目的に水分を含んでいるのがわかる。ウェッティなビジュアル。
精肉のひき肉よりもみずみずしいが、この段階で大豆ミートと明らかに違います。
えんどう豆ぽい香り。大豆ミートらしい香りがしない。
薬品っぽさがあるかもと想定していましたが、それは無し。

他のレトルトタイプである常温タイプや冷蔵タイプとも似つかない「粘り」がある。
他のタイプにない独自の出しづらさを感じます。
結構出しづらく、綺麗に出すのは不可能なのでは?
中からキレイに出すなら、冷凍状態で皿に出して、それから解凍するのが良いでしょう。

ひき肉をペーストにしたかのようなビジュアル。
色も大豆ミートなどの代替肉と比べて、精肉に近い「赤っぽさ」がある。
これこそ「人工肉」という感じ。

一応再び計量。
211.5g
綺麗に取り切ることができなく本来の230gよりも軽い結果となりました。
調理

製造している「アリサン」さんの商品説明によると
つなぎなどを使わなくてもまとまりやすいため、ハンバーグ状・ミートボール状などにも成形が可能です。焼・煮・蒸など、調理方法を選ばず、様々なお料理に使用が可能で、豚肉や鶏肉のミンチのようにさっぱりとしているのにジューシーな味わいがクセになります。
Alishan公式サイト
ということなので、試していきます。
成形してみた
乾燥の大豆ミートはつなぎが無いとまとまらない。
本当につなぎを使わず、まとまるのか。
今回は内容量すべてを使いハンバーグにします。


まとまった!すごい!
つなぎ無しハンバーグだ!
しかし、次の疑問が浮かんできました。
この後の調理工程でも、型崩れしないのかな🤔??
ちゃんと形は崩れることなく、加熱できるのか。
ハンバーグ(小判型)に成形したものを「焼き」で、で試していきます。
焼いてみた

中央は凹ませる。(火が中心まで通るように、ムラなく通るように)
空気を抜く。(焼く際、崩れ防止するため)
焼いていきます。
代替肉にため焼く時には、油が必要。商品パッケージにも油の使用が推奨されています。
step①フライパン温め
フライパンを温める。
油をひいて、中火。温まるのを待つ。
step②焼く
温まったフライパンにハンバーグを投入。

火力は、焦げないように「弱火と中火の間」が良いでしょう。
3分くらい焼いて、ひっくり返す。

もう片面も焼く。こちらも3分くらい。
引き続き蒸し焼き。
step③蒸し焼き
ひっくり返す(最初に焼いていた面を加熱する形にする)
水を少し入れ、蓋をする。

弱火で6分。(付け合わせの野菜を一緒に入れて火を通してもok)
火を止めて、2分。余熱で加熱。
step④盛り付けて完成
ソースをかけたり、付け合わせを添えたりしても良いでしょう。


見た目が肉っぽくなりました。これはすごい。

上手に焼けた。うれしい。
これがノンコレステロールなの信じられん。
実食
今回は商品そのもののポテンシャルを見るためにソースはかけませんでした。
焼いたオムニミートはどんな感じなのか。




肉汁は無し。
当初感じていたえんどう豆の香りはなく、あっさり目なハンバーグの香りになった。


やはり肉ほどの油感はありません。
あっさりのハンバーグ。
うまい。
ソースをこってりにしたら、お肉のハンバーグに近くすることも出来そう。
感想・レビュー
乾燥の大豆ミートよりも美味しいハンバーグにできました。
何がすごいって、冷凍を解凍して、形成して焼いただけということ。

調理が簡単で、これだけのクオリティとは。正直驚いた。
コレステロールを気にしていてお肉を控えている方は、これを食べれば万事解決なのではと思うほど。
一方、扱う上での心がけること・頭に入れておくべきことも見えてきました。
- 調理の際の「油は多め」が良い。
しかし、オムニミート自体がみずみずしい素材のため油跳ねが多め。 - 蒸し焼きの時間を長めに取ると良い。
水分のとびを防ぐことで、ふっくらとした仕上がりになる。
実際に調理をして当たり前ではありますが、イマイチに感じたこともあります。
調理にはつきもので許容するべきことではありますが、念のためまとめます。
- 開封し中から出す際、出しづらい。綺麗に出せない。
- 粘りがあり、手が汚れがち。
他の抱いた肉とは違い特徴が多いものの、普通のひき肉ととても似ていると感じました。
そんなオムニミートは以下のような方に向いている商品であると言えましょう。
- お肉が好きだが、コレステロールや油などの懸念により控えている方
- 肉を控えなければいけないが、肉を我慢できない方
- 質のいい、体に優しいハンバーグと食べたい方
おわりに

今回はオムニミートを実食し紹介しました。
体にやさしい多くの特徴を持ち、大豆臭のない代替肉がこれほどとは。正直予想以上でした。
植物性の食品はヴィーガン用に作られた専用の食品というイメージが強くありますが、この商品はむしろその逆でした。
ヴィーガンではない人でも満足できる植物性食品でした。
クオリティは確かなものであり、生活に取り入れる選択は大いにありだと言えます。
課題をあげるとしたら「認知度の低さ」や「入手のしにくさ」があります。
これらは時間の経過により改善されてくると考えられますが、どのくらいかというのが予測できないところ。
これからも代替肉の発展から目が離せません。
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