大豆ミートと鶏肉、比べたらどうなんだろう🤔
どちらも同じ「ヘルシー食材」として認知され、目的や狙いを持って食べられることも多い食材です。
その面では「同じジャンルの食材」といってもいいでしょう。
しかしながら、食品のもととなっているものは違うことで
特徴は大きく異なりそれぞれの特徴と利点があります。
それぞれの向いている使い道やレシピ、効率的な取り入れ方が存在します。
この記事では、大豆ミートと鶏肉の比較を行い、それぞれの違いや優れている点・使い分けるポイントを紹介していきます。
今回比較するポイントは以下の通り。
比較①栄養成分の含有量
大豆ミートと鶏肉いずれとも「ヘルシー食材」として申し分ないことは既にご存じかと思います。
栄養価は高い方が良いこともありますが、減量の際は逆に「栄養価の低さ」を重視することもありますね。
減量に使られるヘルシー食材ということもあり、カロリーは特に気になるところ。
さっそくそれぞれの栄養価を見ていきます。
鶏肉
実は流通している鶏肉の種類1種類ではありません。「親鳥」と「若鳥」が存在します。
普段スーパーなどに並んでいて入手しやすいのが「若鳥」。こちらは産卵していない鶏のこと。
精肉店などでは「親鳥」を取り扱っていることがありますが入手はややしづらいです。
「親鳥」と「若鳥」でも少しだけ栄養成分に差がある。
今回の数値は一般的に一番口にする機会が多く、食べている人が多いであろう「若鳥」の数値を使用します。
鶏肉の栄養は以下の通りです。
鶏肉
部位によって含まれている栄養に差がありますが、
今回比較する部位の数値には大きく違いはありません。
「カロリーの低さ」と「脂質の低さ」を重視するなら、やはり【ささみ】は強い。
大豆ミート
大豆ミート
大豆ミートは「粒状大豆たんぱく」という名称で栄養を確認することができます。
下の表は乾燥状態の粒状大豆たんぱくの数値です。
しかし、この数値は「乾燥状態の数値」のため、湯戻しによる量の増加を考慮していない物です。
実際に食べる際は湯戻しにより量・重さがともに増加する。
湯戻し後の栄養成分の数値を割り出さなくては比較ができない。
割り出す方法としては「数値を3で割る」
乾燥状態から水分を帯びることで重量は2~4倍になります。間をとり3倍(100g→300g)になったとして戻し済みの値もだします。
上の数値は事実上の「300gの数値」と考え、
100gあたりの数値を出すために「3で割る」方法をとりました。
出した数値は以下の通りです。
比較結果
鶏肉と大豆ミートを並べたらこんな感じ。
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 | |
---|---|---|---|---|---|
鶏むね | 105kcal | 23.3g | 1.9g | 0.1g | 0.1g |
鶏もも | 113kcal | 19.0g | 5.0g | 0g | 0.2g |
鶏ささみ | 98kcal | 23.9g | 0.8g | 0.1g | 0.1g |
大豆ミート(戻し済み) | 106kcal | 15.4g | 1g | 12.2g | 0g |
カロリー
カロリーは、「互角」
「ヘルシーさ」に直結するカロリーは、どちらを選んでも申し分ない。
ただしこれはあくまで「素材の栄養素の量」です。
ヘルシーさは結局【調理法】次第となってきます。
調理法や一緒に食べるものによっては低いカロリーをカバーしてしまうこともありますのでご注意を。
また、大豆ミート以外にも代替肉の商品は販売されており商品によって「カロリー」が異なります。
ささみのカロリーは産地などで大きな変動は無いため、安定した低いカロリー食材と言えます。
今回割り出した数値としては「100gあたり100kcal」が比較のラインとなりました。
実はこの数値よりもヘルシーな代替肉は販売されており、本ブログでもレビューをしています。
ささみよりも低カロリーな代替肉がある!
もし大豆ミートや鶏肉を「低カロリー食材だから」という理由で選択している方は
こちらも選択肢に入れることをオススメします。
ダイエットの強い味方になってくれることでしょう。
ささみよりヘルシーは代替肉を
実際に購入して、料理して、実食してレビューしました。よかったらご参考に。
たんぱく質
たんぱく質は「鶏肉の方が多い」
含有量の違いもありますが、お肉と大豆ミートでは「含んでいるたんぱく質の種類」も違います。
それぞれ「別のたんぱく質」を含んでいるといってもいいでしょう。
- 大豆ミートは、「植物性たんぱく質」
- 鶏肉は、「動物性たんぱく質」
大豆ミートは原材料が大豆の為「植物性たんぱく質」、鶏肉は鶏の肉の為「動物性たんぱく質」考え方的には単純ですね。
「植物性」と「動物性」では何が違う🤔??
積極的に摂取したいという場合、体を作っていたり体調を整えたいという狙いがあると思います。
ベストの選択とするとしたら「どちらか」ではなく「どちらも」が正解ではあるものの、
たんぱく質の「量と質」共に鶏肉の方が良く外せない食材と言えるでしょう。
たんぱく質の「少なさ」を選ぶなら、大豆ミートが良い。
脂質
脂質は、「互角」(同じくらいの低さ)
脂質は大切な栄養価ではあるものの、控えたい方が多いのが実情。
一口にお肉の言っても脂質含有量にばらつきがあり、「ささみ以外」だと多い傾向があります。
互角なのは「ささみと大豆ミート」の話。
他の部位は違うので注意。
ささみ意外と比較した場合、大豆ミートの方が脂質が少ないです。
実際に口にする際ですが、その食材単体で食べるわけではなく調理して他の食べ物と合わせて接種することになります。
カロリーと同様になりますが、調理法や一緒に食べるものによっては低い脂質をカバーしてしまうこともありますのでご注意を。
比較②価格
価格は選ぶ商品によって決まってしまいます。
しかしながら、鶏肉は安いイメージは強いのも事実。
大豆ミートをはじめとする代替肉は、価格が高いイメージは根強いです。
上限を比べたら大豆ミートよりも鶏肉の方が高額のものがあるでしょう。産地や育て方など価格に関わるものが大豆ミートよりも多く、この先も変わらないと考えられます。
下限の方が生活においては身近。
下限といっても代替肉は高いというイメージは強いでしょう。
実は、大豆ミートは商品によって安いものもある。
実は、安さだけを重視し商品を選んだら鶏肉と大豆ミートは「互角」
以外に思われたり、間違った計算の仕方では?と思う方もいると思いますが事実です。
詳しく価格の比較をした記事もあります。よかったらご参考に。
比較③優れている点
廃棄率 | コレステロール | 食物繊維総量 | カリウム | |
粒状大豆たんぱく(100g) | 0% | 0mg | 17.8g | 2400mg |
それぞれ見ていきましょう。
鶏肉
入手が容易
これは言うまでもありません。全国どこの地域でもどの時期でも流通している食材です。
大豆ミートになくて鶏肉にはある大きい差の一つです。
一般的な食材であり、近くで簡単に手に入るというのは安定的に供給されかつ手に入れやすい価格で流通している証拠です。
また、ふるさと納税品でも入手できます。入手方法が多い点も魅力。
よりお得に楽にたくさん手に入れることができるのはありがたいですよね。
「良質なたんぱく質」を含んでいる
鶏肉には「必須アミノ酸」が含まれています。
含まれているたんぱく質と必須アミノ酸のバランスが接種した時の吸収の仕方に大きく影響します。
鶏肉をはじめとする精肉にはこれがバランスよく含まれており、多くの種類の食材の中でも「良質なたんぱく質」と言えます。
吸収がいいことで単なるエネルギーではなく、体を作ることや細胞を修復することに使うことができます。
形状が塊で、幅広い料理に使える
これも当然ではありますが、もともと塊の方が様々な料理に使用できます。
【大は小を兼ねる】的なことになってきますが、ミンチにして細かくもできますし、細切りして炒め物、一口サイズに切り唐揚げ、大きいままでフライドチキンにもできます。
もともとが大きいと切ることで小さいサイズの食材にも変えることができるのは大きな利点です。
一方の大豆ミートは、大きいサイズでも一口大。さらに大きいサイズの食材のするとなると他の食材も入れてハンバーグなどの調理に限られてきます。
サイズの大きい調理や代用の効かないフライドチキンの再現を代替肉で行うのはもう少し先になるので、鶏肉の需要はこれからも安定していくことでしょう。
部位によって味や食感が違う
鶏肉をはじめとする精肉は味や食感が部位によって違うことも魅力の一つです。
表や数字では表すことのできない歯ごたえやジューシーさが精肉にはあります。
部位によっては「パサパサしているもの」や「固いところ」もある為、使う料理や調理法に工夫が必要な場合があります。
特徴を活かせば良さになることもあるのは、大豆ミートにない精肉ならではの特徴といえるでしょう。
大豆ミート
廃棄率 | コレステロール | 食物繊維総量 | カリウム | |
粒状大豆たんぱく(100g) | 0% | 0mg | 17.8g | 2400mg |
常温保存可能
大豆ミートの強みはやはり「常温保存が可能」なこと。
もちろん乾燥・レトルト・冷凍と販売タイプがいくつかある中の「乾燥タイプ」に限りますが、販売タイプの中で一番バリエーションが多く手に入れやすいのが「乾燥タイプ」
購入した日に食べることもまとめて買い計画性をもって消費していくことも、運用方法を考えるうえで保存のしやすさがなくてはできません。生鮮食品にはない強みと言えます。
廃棄率0%
廃棄率 | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 0% |
様々な食材がありますが大抵の食べ物は捨てるところがあります。生ゴミが出ます。
ですが大豆ミートは捨てることろなく全てを食べることができます。
捨てるところがないとなると無駄なく調理の使うことができボリュームを出すことができますね。
食べ物を無駄にしなくて素晴らしいもありますが、単純に考えて経済的。
ノンコレステロール
コレステロール | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 0mg |
大豆ミートは「豆」が原料の為コレステロールを含みません。
おそらく大豆ミートは健康にいいという漠然としたイメージはこれから来ていると考えられます。
適度に必要なものではあるものの、気を付ける必要がある方が多い世の中になりました。
美味しいものや動物性のものではコレステロールがは含まれていることがほぼほぼ。
メニューは変えず、食材を大豆ミートに変えるなどがオススメです。
食物繊維が接種できる
食物繊維総量 | |
---|---|
粒状大豆たんぱく(100g) | 17.8g |
鶏むね | 0g |
鶏もも | 0g |
鶏ささみ | 0g |
肉になくて、大豆ミートにはあるもの。それが「食物繊維」
大豆ミートを口にしている方は、食への関心や意識が他の方より高いと思いますので、食物繊維が不足しがちには陥りづらいとは思いますが。。。
食物繊維をとらないことで起きる弊害はなかなか大きく、普段の食事のバランスの重要性を痛感します。
【環境の為、地球の為に大豆ミート!】と主張する方をしばしば目にしますが、【自分の為に大豆ミートを口にする】で十分な理由になっているように感じます。
血圧を下げる効果あり
カリウムには血圧を下げる働きがあります。大豆ミートにはカリウムが多く入っています。
鶏肉にも含んでいますが血圧を改善したいのであれば鶏肉を大豆ミートに変える選択もありですね。
カリウムが豊富というのも「大豆ミートは健康にいい」というイメージのもとになっていいると考えられます。
カリウムを多く含む食材は他にもありますが、料理の食材の一つとして大豆ミートを取り入れるのは血圧を下げる有効な手段の一つであると言えます。
比較④マイナス点
鶏肉
生もの
鶏肉は生ものならではのマイナス点があげられるでしょう。
「動物の肉」なので加工をするか既に加工されたものでない限り早めに食べる必要がありますよね。
基本的に火を通して食べるので生臭さは抑えることができますが、生き物と生臭さは切り離すことができません。苦手な方は特に敏感に感じることでしょう。
コレステロールを含む
動物性の食品全般にコレステロールが含まれていることも目をそらすことができません。
この言葉もよく耳にするようになり病院や健康診断でも気を付けるように言われている方も多いはず。現実問題コレステロールを断つというのがなかなか難しいですよね。
ヘルシー食品とはいえ鶏肉にもちゃんと入っています。
ホルモンフリーじゃないことも
これが一番のマイナス点に感じています。
日本ではやや認知度は低いですが「海外産の鶏肉」はホルモンフリーでない場合があります。
ホルモンフリーについて詳しく書いた記事もあります。ご参考に。
大豆ミート
洗う工程がある
乾燥タイプの大豆ミートには乾燥状態から湯戻しする際に洗う工程があります。
この洗う工程を怠ると大豆ミート特有の大豆臭が残り「まずい。」と感じがち。
美味しく食べる為には丁寧に洗うことが大切ですが、鶏肉のようにすぐに食べることができないのは乾燥商品特有のマイナス点と言えます。
大豆臭の少ない大豆ミートも存在しますがやや値が張ります。安い商品ほど大豆臭が強い印象。
冷凍やレトルトの大豆ミートを選べば洗う工程はありませんが、こちらもやはり値が張る。
低価格で大豆ミートを美味しく食べる為には「洗う工程」はつきものでひと手間かかります。
慣れてしまえば、なんてことありませんが、面倒に感じる方もいるのが事実です。
添加物が含まれていることがある
大豆ミートの商品には添加物が含まれている場合があります。
含まれているのが主に冷蔵の調理済み商品で、いわゆる「レトルト食品」
しかしこれは大豆ミートの食品に限った話ではなく「レトルト食品全般」にいえること。
食べている方はこれを知って購入しているのが実情かと思います。実際、お弁当や普段の食事、また備蓄には必要不可欠です。
ちなみに「乾燥タイプ」には添加物は入っていません。
大切なのは実態を知って適切な距離で付き合うこと。
どんなものな入っているのか、それは体に影響はあるのか等は知っておくのがいいでしょう。
大豆ミートの添加物について詳しく書いた記事もあります。ご参考に。
入手しづらい
これは言うまでもなく、店頭ではより見かけるかを聞かれたらNOですね。
野菜などの生鮮食品をスーパーに買いに行くついでや、手に取って商品を買うことがまだあまり出来ません。
ネットでの購入はしやすく便利であるものの、今日これから使いたいという方にとってはお店での品揃えは大きな問題。
これから徐々に店頭での商品が増えてくることを願いながら待つばかりです。
よく使うものはまとめ買いして多少ストックしておくのが得策でしょう。
女性の大量摂取は注意が必要
大豆ミートの原材料は大豆のため「イソフラボン」を含みます。
イソフラボン自体は健康によく、日常の中で適度に接種することは体にとてもいいです。
適度じゃなく「過剰」だと危険が出てきます。
大豆ミートだけでなく、大豆商品全般に言えることになりますが注意が必要です。
イソフラボンは女性ホルモンに似ていて、特に女性は気を付けたいところ。
バランスのいい食生活になるように心がければ「摂りすぎ」にはなりません。
どんな人に向いているか
減量(ダイエット)をしている方には?
ただし、
コレステロール値が気になる方には?
血圧が気になる方には?
筋肉をつけたい方には?
安く沢山手に入れたいなら、「ふるさと納税」ての入手がお得でおすすめです。
食費を節約したい方には?
おわりに
今回は鶏肉と大豆ミートを比較してきました。
それぞれに特徴がありプラスの面もマイナスの面もどちらもありました。
どちらの方がいいかはケースによって違い、その時その人にあった方を選択するのがいいでしょう。
全てを兼ね備えた食材はないので特徴や特性を理解して、効果的に生活の中に取り入れることでよりよい食生活へと繋げることができます。
「どちらかのみ」という考えより「どちらも選択できる」のが素敵ではないでしょうか。
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